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311から

地震から一週間経ちました。


地震の被害はあとになってからどんどんわかってくるのが怖いところ…

1978年、私が生まれてすぐ宮城県沖地震を体験した母がそう言っていましたが、
本当にそのとおりで
この地震がいまだかつてないほどの災害で 東北に何が起こったのか
11日の時点では まだまだ 実感もなくて

その後の一週間、ニュースで現地の様子が明らかになるにつれて 大変なことが起きたという実感がじわじわ沸いてきて
そのうえ、原発の問題と物資調達の大変さ、停電の混乱が 私たちの不安をさらに煽りました


私も旦那さんも宮城県に祖母や親戚がいて、連絡が取れず心配していましたが、
先週末にようやく皆の無事が確認できました
ただ、一部の親戚は家が壊れて避難所生活をしているようです

仙台市在住の祖母は、水と電気は来たけどガスがいつ復旧になるのかわからないということでお風呂は入れていないと。
食べ物は、近所の方などが、おにぎりを届けてくれたりして何とか繋いでいるといっていました。
知恵と助け合いでなんとかしますと 肝の座った一言にちょっと安心しました。



現地の被災動物のことも気にかかり、調べてみたところ、
日本獣医師会や動物愛護協会が緊急災害時動物救援本部を立ち上げています

義援金のほか、一時預かりボランティアや、ペットフード等輸送のための企業の協力を求めています



【「動物の一時預かり」「動物保護シェルターでの動物の世話」「動物や物資の輸送・運搬」などのボランティア募集】
公益社団法人 日本動物愛玩協会
(まず登録し、連絡を待つことになります)


【被災動物やその飼育者の支援のための義援金はこちら】

【ペットフード等の物資の現地への輸送について、企業の協力を求めています】


【被災された方で ペットの一時預かり先をお探しの方の相談窓口】
担当団体:社団法人日本動物福祉協会
TEL 03-5740-8856


<緊急災害時動物救援本部 構成団体>
財団法人日本動物愛護協会
社団法人日本動物福祉協会
公益社団法人日本愛玩動物協会
社団法人日本獣医師会



避難所である埼玉アリーナでも、ペットの一時預かりをできる人急募との情報がありました。
味の素スタジアムは、現在のところ、ペット連れOKで
現在はペット用の部屋にケージに入れて置かれているようです

どちらの避難所も3月末までなので
一時預かりボランティア等本当はやりたいですが、
自分には何ができるのか…、よく考えて責任の取れる範囲でできることをやっていこうと思ってます




今回の地震で大きな被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます

東北人、そして日本人は、心があたたかくて、忍耐強い人が多いです
今日より明日、明日より明後日、すこしずつでも良いことが増えて、笑顔が増えていくよう
心よりお祈りしています




【お知らせ】
3月27日の 埼玉県吉見町で行なわれる予定だったSky Trials は、残念ながら
中止となりました。
詳細は、アトリエファルコノイド杉崎さんのホームページにて


来年また開催できることを願います。

by biker-vet | 2011-03-21 09:03 | ファルコンリー(鷹匠) | Comments(4)

囲炉裏キャンプ@那須こっこランド

先週末は、いつものアウトドアグルメ会メンバーで那須のキャンプ場に行って参りました~
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今年は紅葉が長い期間楽しめているためか 休日の高速は激混みでした…
運転手きっくー サオリシェフ持参の赤飯おにぎりを食べて運転がんばってくれました
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まずは館林のJAまつりで食材仕入れ(バイヤーの顔になるサオリシェフ)
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そのあと 道の駅、地元スーパーでも買出しして、キャンプ場についたのは夕方。

今回お世話になるのは那須の「こっこランド
キャンプの達人イチコフ一押しセレクトです
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森に囲まれた静かなキャンプ場で 人も少なかったので貸切状態!
贅沢にも紅葉の森を独占しちゃいました 

今回は 囲炉裏の小屋を貸切り。
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料理長はもちろんアウグストの天才シェフサオリ
毎回すんばらしい料理を担当してくれるキャンプに欠かせない存在です
みんなの笑顔のために赤飯まんじゅうと赤飯おにぎりを朝5時起きで作ってくるよーな人です。
今回も、囲炉裏に合うすんばらしいメニューを考案してきてくれました
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更に 色んなものを仕込んで持ってきたご様子。
いくらの醤油漬けやら、お汁粉用のあんこやら、鶏ガラやらが
バックから次々と出てくる出てくる。
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APEC警備中の警官に持ち物検査されてたら怪しすぎて連行されてたかもしれないす


福島からyoshieファミリーも到着!
みんなでサオリシェフのお手伝いしながら…
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新メンバー ルーちゃんのお世話もしつつ…
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7時過ぎ ようやく 乾杯!
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はらこめし、だまこ鍋 いか焼き等々
驚愕のうまさ…

囲炉裏の火は 見てて飽きず
飲み物担当yoshie作成のホットワインとチャイもからだを温めてくれ
他愛ないおしゃべりで 夜が更けていきました…



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次の日の朝食はおじや と お汁粉

昨夜あれだけおなかいっぱい食べたのに へんだな~満腹中枢破壊されたかな 
いくらでも食べられちゃって

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おなかが満たされた後は 写真撮影大会して 温泉につかってきました




頭の中にあった勉強やら試験やらを久々に忘れて、ゆっくりできた2日間でした。
ありがとうー
今回参加できなかったフランス留学中のノリと旦那、ハヤブサたちも
次回は参加できますように!

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photo by Ichikof and Lee THANKS!
 
by biker-vet | 2010-11-17 23:57 | アウトドア | Comments(2)

鳥類臨床研究会大会

日曜は、鳥類臨床研究会大会に参加してきました。


朝から夕方まで臨床現場での試みや新たな知見・症例など 色々と聞けて
頭パンクしそうでしたがすごく刺激を受けました。

病気に関しては 当たり前だけど まだ不明なことがたくさんあって、
経験豊富な先生方であっても、色々と試行錯誤して日々勉強しながら症例を診ているんだ…と
改めて知らされたというか。


未解決の問題は まだまだたくさんあるけれど
こういう場で新たな症例を紹介すること、そしてそれに対して
みんなで意見を出し合ったり 情報交換しているのを見て
より良い獣医療を目指す先生方の情熱を感じて 

わたしも勝手ながらアツくなりました。


興味深かったのは、剖検により吸入中毒が疑われた急性死事例についての発表。
吸入中毒の場合 いっぺんに飼い鳥がばたばたと死亡するケースも少なくないようです。
因果関係が疑われたケースとして
ガス配管工事、パラコート系除草剤、接着剤、喫煙、リフォーム後の家…etc.
え!そんなものまで!というものが挙げられていました。
鳥類はガス性毒物に対する感受性が極めて高いってことがよくわかりました
タバコを吸う方、プラモ好きは、要注意ですね…
我が家も接着剤、革の塗料、よく使うので気をつけないと。


英国の野生動物医学コース(修士課程 1年間)の概要 
インコの熱傷にアセチルヒドロキシプロリン外用薬(アイプクリーム)を用いた一例
なども、おもしろかったです

やっぱり役に立つ&興味深いのは falconest伊澤先生との猛禽についての立ち話でしたが…
(発表では猛禽話は1つしかなかったので)


普段の仕事は臨床に携わっていないので
せっかく得た知識を大会に参加した先生方のように貢献できないことに
歯がゆい 肩身の狭さを感じ
この大会に出席するのはちょっと場違いだろと思って躊躇してたけど…

新しく得られた知識もいくつかあって
微力ではあるけど まずは我が家の猛禽に実践しようと思います


行って良かった!
by biker-vet | 2010-10-13 23:14 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(5)

宮崎の話

じめじめな日々が続いてるけど、今日は七夕でしたね。

彦星さんは牛飼いだったというから、織姫さんよりも口蹄疫のことが気になってるかもしれないですね。


私の上司は 6月終わりに宮崎に行ってきた一人なのですが…
そのときの話を聞きました。


とある農場で牛の殺処分中、農家さんの娘さん2人がお母さんを挟んで、
上司たち獣医師の作業と牛さんたちを見ていたそうです。

お嬢さんたちは二十歳くらいで ギャル系だったけれど、
見た目とは違い まるで幼稚園児のように
お母さんの袖先をしっかり指でつかんでいたそうです。
彼は 彼女達の不安・困惑・悲しみを混ぜた表情に、心を殴られたような 衝撃をうけたと…

一方で、お父さんは 一生懸命殺処分を手伝い、最後に、深々とお辞儀をされ、
上司たちを見送ったそうです。
ワクチン接種農家であって感染があったわけではない農家です。


「公務員獣医として、彼らの表情を私は一生覚えておかないといけないと 思いました。


昨今、BSEでもそうですが、経済問題つまり生産者をないがしろにして、
消費者の安全性のみ興味が向いているような気がします。

生産者・産業軽視の考えがなぜここまで進行しているのか?
食糧の供給あってこその、食品の安全であり安心ではないのか?

今回の件は、このあたりの風潮を、端的に具現化した事象なのではないかと思えて成りません」


この言葉は とても響きました。



東京では、だんだんと口蹄疫の報道が少なくなってきていますが、
現地はまだなにも終わっていないのでしょう。

地元紙によると、3割の方がメンタルケアが必要になっているそうです。

農家さんにとって牛は財産であるだけでなく 家族だから
心のバランスが保てなくなって 当たり前だと思う。

一刻も早く笑顔が戻るよう、募金など出来る範囲で、支援を続けていこうと思います


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おまけのシン。窓の外を見ながら、宮崎がんばれーと 念を送ってくれてます。
by biker-vet | 2010-07-07 22:04 | 獣医師 | Comments(2)

アラブのfalcon hospital

ブログでいつも世界の興味深い記事を紹介してくれているルーシー先生が
今回はなんと!
アラブ首長国連邦の「falcon hospital」の記事を訳して載せてくださってます。

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記事の全容は、こちらのルーシー先生ブログに載っていますが


砂漠で生活する民ベドウィンにとって、猛禽類 そして鷹狩りは
生きていくために必須だった。
だから欧米の国々とは違って 猛禽類はスポーツの道具ではなく 息子や娘のように大切にされているのだと。

falconryは生活していくために必要不可欠な技術だったから
当たり前のように浸透しているんですね、きっと。
アラブの一般家庭には 日本の犬猫のようにフツーに猛禽がいるのかな~


falcon hospitalでは
現在52名の従業員が働き、年間で約5,000羽の鳥の治療を行っているそう。
おお~すごい数。

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写真を見ても、圧巻!
総合病院か何かの待合室で並んでる患者さんに見えるのは私だけ?
「最近 昔の古傷がピリピリ痛くてねぇ」
「おや あんたもかい、私もなんだよ 特に冬場はねぇ」
…て会話してそう。


今度またアメリカに行って、今度は現地のスカイトライアル(ハヤブサの競技会)を見てみたいね~
って先日旦那とも意気投合して それを仕事の励みにしてますが

アラブとhalcon hospitalにも いつか行ってみたいなぁ~

英会話がんばらんと!



ルーシー先生 記事紹介ありがとうございました!
いつかアラブに行けるよう 英会話のおべんきょも引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m
by biker-vet | 2010-06-28 22:00 | Comments(4)

夜間動物救急

昨晩は、夜間の動物救急の現場を見学させてもらいました。
以前から夜間動物救急には興味があったので
ちょうど友人が出勤する日だったということもあり、お邪魔させてもらいました。


飼い主さんから電話があり、お話を聞いて、処置が必要となれば救急車で向かいます。

もちろん、相談だけだったり、獣医師と話した結果明日の朝まで様子を見るということになったりと、電話だけで済むこともしばしば。

でも昨日は電話・出動ともに多かったです。

たいてい日曜は、平日よりも電話が多いらしい。
(家族が家にいるから動物の異変に気づきやすい とか、
昼間から様子がおかしかったけど明日まで様子見ようと思ってたけどやっぱりどんどん体調が悪くなって朝まで待てない…とか)


8時を過ぎたころから、電話がジャンジャン鳴りはじめる。

てんかん発作が起こった、
おしっこが出ない、
階段から落ちた…などなど

9時過ぎにはすべての往診車が出動。


私が乗せてもらった救急車がまず向かったのは、
他の犬に右わきの下を噛まれたというワンちゃんの所。
実際に見ると、15cm位ガッツリと皮膚が裂けていた。
噛まれたショックからかなり怯えていたので
軽く鎮静をかけて縫合。
私も久しぶりに保定のお手伝いさせてもらう。

処置が無事終わり、本部へ戻る途中、
今度は発作が起きたという猫ちゃんの飼い主さんから電話が。
どうやらてんかん発作のよう。
今のような季節の変わり目の時期は、気圧の変化から
てんかん発作を起こす子が多いようです。
飼い主さんは発作を見るのは初めてとのことで
とってもびっくりされたようで、飼い主さんも震えてしまったと。
気持ちわかります。発作が起こってる時は、1分がとても長く感じます。


本部に戻ってほっと一息したのも束の間
夜中2時を過ぎても電話が鳴ります。

最後に向かったのは高齢のワンちゃんの嘔吐でした。
現場に到着すると飼い主さんは裸足でワンちゃんを抱えてきました。
救急車の到着をずっと不安な気持ちで待っていたんだろうな。


どの飼い主さんも、処置が終わって家に戻っていくときのホっとした顔が 
愛情の深さを物語っていました。


すべてが終わって、家に着いたころにはもう、空が白みはじめていた。

夜中起きてるの久しぶりだったのでやっぱりそれなりに疲れたけれど
とっても刺激になりました。

次々来る電話や診察をこなす友達は、普段とは違う(?失礼)
とっても頼もしい かっこいい獣医師でした。
さすが毎日命削って仕事してるだけある。

私は見てるだけだから気楽なもんだったけど…
やっぱり臨床は 大変だけど面白い。


そうそう、飼っている動物に夜中に何かあったときに
夜中も見てくれる近くの病院を探しておくと
いざというとき安心ですね

最近は夜間救急病院も増えてきてはいますが、
特に鳥やうさぎ エキゾチックアニマルは
夜間救急で対応できないところもありますから
かかり付けの獣医師と前もって相談しておくと良いかもしれないですね。
by biker-vet | 2010-06-07 20:33 | 獣医師 | Comments(0)

口蹄疫 難産で取り上げた子牛 自ら


まだ小さな子牛に薬剤を注射すると、やがて動かなくなり、息絶えた。

口蹄疫の被害が集中する宮崎県川南町の獣医師小嶋聖さん(39)が、
24日に殺処分した約50頭のうちの1頭は、
つい1ヶ月前、難産で苦しむ母牛から自ら取り上げた子牛だった。


「今の気持ちを表現する言葉は、どこにも見当たらない…」

今月中旬から殺処分に加わった小嶋さんは処分の場面を話すと、
涙で言葉が継げなくなる。
殺処分を繰り返す毎日に「精神的にきつい」と漏らした。


朝9時から始まった処分は昼の休憩を挟んで午後5時まで続いた。

暴れる牛たちを押さえ、次々に薬剤を注射していく。


その子牛が生まれたのは、ある夜のこと。

いつも往診している農家から呼び出された。
急いで駆け付けると、何とか無事に産んでくれた。

一ヵ月後、まさかその子牛の命を奪う薬剤を、自分が注射することになるとは。


「特に今日のつらさは…」

言葉は再びおえつに変わった。


農場主の多くは、牛の姿を見るのがつらいのか、作業には立ち会わないという。
しかし、その子牛を飼育していた農場主は、死体を埋め終わるまで立ち会った。

土をかける前の穴に塩と焼酎を備え、つぶやいていた。

「すまんかったね」

小嶋さんは、ただ農場主の姿を見ているしかなかった。


口蹄疫が発生した地区の獣医師の多くは、発生直後から農場での診療を自粛した。
感染拡大を防ぐためで、小嶋さんも何もできない日々を送っていた。

すると、知り合いの農場主から電話がかかってきた。

「牛が感染しました。知らない人ではなく、最期は先生にお願いしたい。」


殺処分が終了すれば、診療所の周囲からは牛や豚は消える。
治療すべき家畜がいなければ、診療所の経営は厳しい。

「先が見えない状態だが、今は自分ができる最後の仕事かなと思ってやっている」


(東京新聞 平成22年5月25日 夕刊より)



***募金情報***

●宮崎県口蹄疫被害義援金●
【ゆうちょ銀行でお振り込みされる場合】
記号:01740-9
番号:69998
口座名:社会福祉法人宮崎県共同募金会
【ゆうちょ銀行以外の金融機関からお振り込みされる場合】
金融機関名:ゆうちょ銀行
店名:一七九(いちななきゅう)店
店番:179
預金種目:当座預金
口座番号:0069998
口座名:社会福祉法人宮崎県共同募金会

●yahoo!ボランティア●(ネット上で募金可能。yahooポイントも使えます)
→私もやったけどとっても簡単でよかったです


その他、セブンイレブン、赤ちゃん本舗、イトーヨーカドー、デニーズ、サークルK、ダイエー等にも、募金箱が設置されているようです
by biker-vet | 2010-05-26 19:55 | 獣医師 | Comments(0)

口蹄疫 おなじ仲間として・・・

私は、ともだちみんな知っているほどのとんかつ好きです。
大学時代6年間、とんかつ屋でバイトしてました。
いまも週に一度は旦那と一緒にとんかつ屋に行くほど。


こうやって毎日、おいしいお肉が食べられ、おいしい牛乳が飲めているのは、
全国の農家さんが朝早くから毎日休み無く愛情をかけて動物を育ててくれているから。

今回口蹄疫の事件で、農家さんがどれほど牛や豚に愛情を注いで育てているかを、再確認しました。

その牛や豚や農家さんが、いま苦しんでいる。

宮崎に行っていた・もしくはこれから行く友人獣医師も
過酷な労働と精神状態になるのだろう

きっと農水省の友人知人も、不眠不休で働いてるんだろう…


「殺処分や埋設作業をする方々は、消毒剤等で皮膚が荒れ、
家畜防疫員(獣医さん達)や保定作業員の方々は、
連日連夜の注射や保定作業で腱鞘炎や筋肉痛等で手足が動かなくなったりする場合もある。
嫌がる牛や豚をなだめ押さえながら殺処分をしていくのだ。辛い作業である。
大型家畜を扱う精神的・肉体的負荷・疲労は想像を絶する。」

東国原知事のブログからだ。


現場の様子を知るほど、現場で働く人たちには頭が上がらない。

現地の写真
刺激の強い写真も載っていますが、現場の写真です
この記事の最後にも何枚か載せますので 苦手なかたはご遠慮ください



普段家畜と接する仕事をしていない私たちのほうが、
現地から戻ったあとのことを考えれば、行くべきなのではとも思う。
現場で役に立てるとは思えない。
でも獣医師という資格を持った人しかワクチン打ったり、安楽殺処分できないのであれば
自分が持っている資格は 今生かさないでいつ生かすんだ…



この日記を見てくれている人は、動物好きな人か、仕事で動物に関わる人が大半だと思います

食に関わる仕事をしている人、食べることが好きな人も多いと思う


いま苦しんでいる畜産農家の方も
私たちと同じく動物が好きで、動物に毎日関わっている方たちです。 


同じ仲間が苦しんでいます

一人一人ができる範囲で
ちょっとでもいいから一緒に応援してくれたらうれしいです





***募金情報***

●宮崎県口蹄疫被害義援金●
【ゆうちょ銀行でお振り込みされる場合】
記号:01740-9
番号:69998
口座名:社会福祉法人宮崎県共同募金会
【ゆうちょ銀行以外の金融機関からお振り込みされる場合】
金融機関名:ゆうちょ銀行
店名:一七九(いちななきゅう)店
店番:179
預金種目:当座預金
口座番号:0069998
口座名:社会福祉法人宮崎県共同募金会

●yahoo!ボランティア●(ネット上で募金可能。yahooポイントも使えます)
→私もやったけどとっても簡単でよかったです


その他、セブンイレブン、赤ちゃん本舗、イトーヨーカドー、デニーズ、サークルK、ダイエー等にも、募金箱が設置されているようです
by biker-vet | 2010-05-23 08:54 | 獣医師 | Comments(0)

口蹄疫 宮崎の現状 

川南の酪農家、ムッチーさんのご友人の日記の転載です
養豚場での殺処分の様子が書かれています
現場はまさに戦場…

その場にいなければならない農家の人、
手を下さなければならない獣医師、県職員…
頭で仕方ないことだと理解しようとしても受け入れがたいでしょう

つらい内容ですが、これが、いま宮崎で実際に行われていることなんですよね、
毎日…

******************


(以前転載させていただいたのは殺処分の様子だけですが 
前の話から繋げてまとめてあるものに変更させていただきました)



「殺処分」と簡単に言うけど・・・


 5月9日、とある養豚農場で働く友人に会うことができ話を伺うことが出来た。
(もちろん、お互いに防疫対策を施したうえでだ)

口蹄疫感染の疑いが出て全頭処分が決定した農場である


彼は本当に豚さん達と真剣に向き合って肥育していて、口蹄疫問題が起きる前までは、いつも面白おかしく豚舎での話を聞かせてくれていた。




ちょっと巻き毛の母豚がいてな…俺には懐いてくれちょっちゃけどよ。

一度マジ切れしてさ、思いっきり拳で殴ったら、自分の手は怪我したのに母豚は平然としやがってよ「ちくしょーー!(笑)」

ただ、こいつがさ、なかなか上手に水を飲めないやつでな、いっつも俺が飲ましてやっててさ、時々、俺のひざに頭をのっけて休むんよ(笑)200kgもある母豚やかい、頭だけでも重いっつどぉ(笑)。


ただなぁ、こいつになかなか子供が授からんでなぁ、何度も仕込ませてみたんやけど…
なんでかこいつだけ子供ができんかったっちゃわぁ。


「お前どうしたっかぁ。ごめんなぁ俺が悪いんかもなぁ。女の幸せをあじあわせてやれんなぁ。子供産んでみたいやろう。次こそ頑張ろうなぁ。」言って、首に抱きついてあげたりしてたんだわ


でもよ!

先月ついに受胎したことが分かってな。「やったーやったー!よう頑張った!!!やっとお前も赤ちゃんが産めるな(^^)」って喜んでその母豚カードにでっかく「成功」!って書いたばっかりやったのによ



・・・・もう殺さにゃいかんとよ。


自分の赤ちゃんを産ませてあげられんやないかい!!


どうすっとかい! 



・・・・ごめんなぁ。言うしかなかった



せめて今だけは、腹いっぱいエサ食えよ。って大量に準備してあげてるっちゃが。



感染した子豚たちの蹄からは出血が始まり、上手に歩けなくなってビービー泣いている
母豚は乳首のところがただれ始めて真っ赤になって血を流しているのもいる。それでもむしゃむしゃエサ食うやつは食うんよ。

また、明日そいつらの所に行って、声かけてあげにゃいかんちゃろうけどよ。どんな顔して、なんて声かければいいっかえ!」





と、語ってくれた。


数千頭の豚を養っているこの農場では、この時はまだ埋め立て地が決まらず殺処分はされていなかった。



そういや、彼が私に語りはじめた時、最初に言った言葉は「あ~・・・終わった。肩の力が抜けて楽になれた気がするよ・・・」だった。
どんだけ気を張り詰めた生活を送ってきたんだろう


防疫のための消毒活動を徹底的にやっていた彼。
自分の車の中まで消毒液を振りまいていた彼。
毎日毎日石灰を道路に撒いていた彼。。。

必死に目に見えない時と戦い、守ろうとしてきた家族を失う彼。


「やれるだけやって出てしまったもんは仕方ない。はっきりしたことは、来月から俺は職を失うってことだ。ただ、急いで処分をしないと、他の農場に迷惑かけちゃうな。」


お腹に赤ちゃんを宿した母豚にすがり泣く彼のことを思うといたたまれないのですが、その感染を確認した豚舎では日に日に症状を示す豚が増えてきて、エサが食べられなくなったり、亡くなったりしてきて、豚舎内が消石灰をかけられた死体置き場へと変わっていき、腐敗していく。


5月6日に口蹄疫感染疑いが発表された養豚場。その時点で全頭処分が決定していたわけですが、埋設処理が始まったのは・・・5月14日です。すでに8日が過ぎています。ここまでの数日間、彼はどんな光景を見てきたのだろうか。どんな思いで、豚舎を見て回っていたのだろう。。。



殺処分の様子は、本当に地獄絵図のようだった。


獣医さん達が来て、一頭一頭、注射で眠らせてその後に、さらに注射で安楽死させると思っていた。

この養豚農場には、人間よりも大きな母豚が数百頭、青年豚がさらに多く、子豚が数千頭

口蹄疫の症状の出ていないまだ元気な豚もたくさん居る





「何十人と獣医師が来たけどよ。かき集められた経験の浅い獣医師たちは、母豚を怖がってまともに注射も打てんちゃが

急所は首筋の血管なのによ、柵の外から身を乗り出して、お尻に打とうとするわ、バカじゃねーか!豚だって生きちょっし痛いから、ひょいとお尻を動かして逃げるわな。

しょうがねーかいよ、俺が柵に入って豚の首をガシって押さえつけてやる始末。
危険やっちゃけど仕方ないわ


首筋に注射を打つやり方を教えたっちゃけど、ダメじゃわ・・・

もう、豚の首は、突き刺した注射のあとだらけ、痛々しいわ。豚はギャーギャー暴れるわ


ちくしょーーちくしょーーー!もっと安らかに死なせてやってくれよ。

獣医師の免許をもっちょる奴しか、殺したらいかんかいよ。手がだせん・・・

かわいそうでよ


もちろん、ベテランの奴は上手いし、早くてよ関心するんよ。


でもな、みんな目に涙を浮かべながらも作業してくれてるし、手を合わせてくれる人もいる。


命を救うための獣医師がよ。
今まで、命を助けるために、動物に声をかけ、一生懸命働いてきた獣医師がよ・・・

この注射を打ったら、こいつが死ぬって分かりながら、注射を打ちこむんよ。
そりゃあ、人としてつらいし、心が痛いわなぁ。歯を食いしばるしかないのかよ!



俺はさ、もともと出荷のための豚なら、なんとかあきらめがつくんよ。出荷だと思えばいいちゃかい。

でも、母豚はよ。俺がこの農場に努めだしてからずっと面倒見てきたっと、性格もよく分かる。顔見りゃ名前も、出産した回数も、病気した時、エサを腹いっぱい食って喜んだ時。悪ん坊や、甘えん坊、気性の荒い奴、優しい奴、み~んな分かる。共に生活してきた家族やっちゃかい。


口蹄疫に感染してしまって痛々しい症状が出てる奴は、鼻や口の水疱が破けて痛いもんやからエサが食えんなっちょる。それでも腹はへるかい、えさを探すわな。豚は鼻が命じゃ。人間で言う手のようなもんで物を探るのは鼻で探るんよ。

痛いやろうに・・・

まともにエサが食えんかい。俺が手で食べさせてやってた。

鼻も口元も、蹄も乳首も痛々しいのに、俺を見つめる目はやさしくてよ。なんだか、向こうがごめんよ~言ってるみたいや。ありがとう言ってるのかなぁ


注射打たれる姿に耐えられんで離れたところから見てたら、獣医師の腕をふりほどいて、こっちに走ってくっとよ。

ひずめが炎症起こして血を流してるもんは、痛いから立ち上がれんでずっと横になってギャーギャー言ってる。でも、立ち上がらせて殺処分するところまで連れて行かんと、重いかいよ。まず鎮痛剤打つっちゃわ。

したら、痛みが取れるもんじゃかい。ひょいっと立ち上がる。でも蹄からも血が出て、腐りよっかい


蹄が取れていくとど・・・赤くなった蹄だけが地面に転がってるんやど・・・

それでも、蹄が無くなった足で、俺の所に駆け寄ってくる


はやくなんとかしちゃれよーーーー!



ある程度の大きさの奴は、電気で殺すっちゃわぁ

でっかい火ばさみみたいな物で、まず頭を挟んでな、スイッチを入れると高圧電流が流れ、失神する。
そしてそのあとに、胸の所を挟んで、心臓に電流を流すとガタガタガタとしびれて心臓を止めて殺すとど・・・かわいそうやんけ。

さっきまで、元気で、震えて泣きよったやつが。突然静かに死体となるんよ。


たださ、時々、その動かなくなった豚を運んでたり、穴の中に落とした時に、生き返って動き出すやつがおるんよ。気絶してただけなんやろうな。哀れでなぁ、また殺さにゃいかん・・・。




まだまだ元気な奴らはさ、どんどん穴ん中に落としていく、みんなで板を使って追いやって穴に落としていく。

一番下に落とされた豚たちは、熱と重さで圧死ししていくけどよ。後から後から落とされた豚は、どんどんジャンプして穴から必死に飛び出ようとするんよ。

その生きようとする動物の必死さにまた泣けてくっちゃがぁ


その上からブルーシートをかぶせてよ、コンパネの板を上において、飛び出してこんように、俺たち人間が上に乗るっちゃわぁ・・・

それでん、下から・・ドンっ!ドンっ!て必死にぶつかってくっとよ。


ブルーシートの隙間からホースを入れて、中にガスを流し込むんよ・・・

すると、だんだん静かになってきてよ、しばらくするとシーンとなるんよ

ちくしょーーーーーーー!



作業員達があちこちで、殺処分をしていってる
地獄を描いてる絵があるわぁ。鬼が人間をいたぶっている絵よ。あのまんまって感じ


豚舎の中が、ギャーギャーって今まで聞いた事もないような泣き声があちこちから聞こえるかいよ。

赤ちゃん子豚が不安な様子でジッとしちょっちゃわ。


病気に感染した奴は、蹄から血を流して痛いし、おっぱいが飲めんかい
コロっコロっ死んでいく。


それでも、豚舎が違ってたりで感染していない元気な奴もいっぱいおる。


敷地が一緒やかいて、経営者が一緒だってだけで


殺さにゃいかんとか・・・

本当に、この子達も殺さにゃいかんとか!


・・・


周りの異常な雰囲気を感じちょっちゃろうね

ひょいっと両手で掴み上げるわ

すると、身体をグッと堅くして、不安げに身体をブルブル震えてるのが手のひらから伝わってくるとよ。


ごめんなぁ、ごめんなぁ。俺が泣き出してよぉ

その身体に注射針が刺されて、静かに、ぐったりと手の中で重みだけを感じる物体になる
さっきまで硬かった子豚の力が抜けて、何の力も入らない柔らかい物になるんよ。


もうどんだけの涙が流れ出たかわからん


あと、残ってた豚舎は、ウィンドレスの豚舎じゃかい・・・


せめて、安らかにと思うてかいよ

帰ってくる時・・・空気を送り込むファンのスイッチを切ってきた。




家に帰ってよ。風呂に入ってよ。飯はよう食わんかい。焼酎飲みながらテレビをみてるとよ


俺・・・いつのまにかボロボロボロ泣いてるっちゃわ


今頃、眠るように死んでってるんだろうなぁ・・・・。


お前よ。豚は言葉がしゃべれんけんどよ。もしもよ、お前の子供をよ、「なんで?」って言われながらよ。国からの指示やかい言うて・・・大好きなのに・・・手の中で殺せるか。」





まだ、口蹄疫の感染拡大は収まらない

今もまだ、毎日毎日、牛や豚が殺処分されていく

そして全ての農家で、こんな味わいたくもない体験を味わってる

なぜ、農場主や従業員が、中に入って一緒に処分しないといけないのか


せめて、優秀な獣医師や、テキパキ動ける自衛隊員をもっともっと送り込んでくれよ!



地獄絵図と書いたが、中にいたのは鬼なんかじゃなく、愛情に溢れた人々でした。

全国にはたくさんの農家がある。

あまり消費者の目に届くことはないところで、私たちが安心して安全なものを食べていけるよう。精魂込めて接してきている人達がいる。私たちは彼らなしには美味しいものを食べることが出来ないのです。

農家の方々の愛情をいただいて生かされているようなもんなんですよね。


こんな時だからこそ、いつもより町内で買い物します。
こんな時だからこそ、宮崎産という文字が愛おしいです。
是非、みなさんも自分の地元で地産地消を心がけていただきたいものです。




発生から今日で1ヶ月が過ぎました。

そして、今、131軒、11万8164頭の生き物の殺処分が言い渡されました。


これ以上の被害農家を出さないためにも、今、元気で生きている牛や豚の為にも

自分自身の意識を高くして、「徹底消毒」にご協力ください!!!



※私が伝えたい事は、現場の悲惨さはありますが、今まで家畜と共に生活してきた農家の方々の愛情を知って欲しいと思い、彼の言葉で書く事にしました。
決して、政府批判でもなく、対応の悪さについて言及するものではありません
転載されるのは構いませんが、間違った方向にもっていかず
私たちと同じく、何気ない生活を楽しんできた農家の方々の愛情をお伝えくださいませ




【募金・支援金案内】
上記のムッチーさんが募金活動も行っております。
ご協力できる方がいらっしゃったら是非お願いします。
[郵便局]
川南町のムッチー牧場
口蹄疫災害見舞金を募る会
(記号)17310
(番号)3609971
カワミナミチョウノムッチーボクジョウコウテイエキサイガイ
ミマイキンヲツノルカイ
by biker-vet | 2010-05-19 20:28 | 獣医師 | Comments(5)

口蹄疫対策の当事者に・・・

ルーシー先生ブログで、口蹄疫についての記事がありました。

口蹄疫を知っている人も知らない人も、読んでほしいです

こういうときに大切なのは、想像力かと思う。
本当に、私たち一人一人が、宮崎の農家さんだったらと 想像力を働かせるべきです

なかなか難しいですが、

猛禽を飼っている人、犬や猫やウサギを飼っている人・・・

みなさんの大切な家族に、超強力なウイルスがある日突然感染する恐怖を
一度感染したら、他の家族も全員、ウイルス感染の有無にかかわらず殺処分されることを

私は うさぎのツトムや、チョウゲンボウのシンや、ハヤブサのライカ、我が家の鳥たち、さらには家族が全員殺されることを想像してみました

・・・そういうことが現実に、宮崎では起っています。



私の友人獣医師や かつての上司も、宮崎入りして 懸命に戦ってくれています。

私の職場でも、獣医師のリストアップが行われはじめました。
私もできることをします。


********************************
ルーシー先生ブログより


消毒の仕方 解説付 From: VetCheers | 2010年05月17日 |



宮崎の獣医師さんが、口蹄疫における農家の消毒方法を動画にしてくださいました
このブログ読まれている方に、 協力してもらいたいです。
口蹄疫の消毒の仕方を私たち各自のブログ、ホームページにアップして紹介しましょう。
点と点をつなぎ、線にすると点よりは接触されやすくなります。
線と線をあつめ、面にすると線よりは接触されやすくなります。
農家の方の眼に触れる機会が増えますように。
獣医師のネットを作りましょう。
私たちが持つ「弱い紐帯の強さ」を具現化して、状況を打開しましょう。
ぜひ、当事者になってください。

by biker-vet | 2010-05-18 20:10 | ファルコンリー(鷹匠) | Comments(2)


falconer歴約10年。ハヤブサ・鷹などの猛禽類のfalconryトレーニング、病気・健康管理、野生動物(主に猛禽類)の治療やリハビリのことなど。STOOPERの猛禽用グローブ・フードも紹介しています。http://www.stooper.jp


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