カテゴリ:鳥の病気・メンテナンス( 20 )

そろそろ始動

良い天気だった今日は、平日たまった掃除洗濯&鳥たちのお世話。

みんな水浴び 気持ちよさそうでした。
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シンは、ほぼ完治目前です!

粘膜がまだ出る…と言っていた頃 あげていたマウスは
「SPFマウス」ということで売られていたんですが
なんだかにおいもキツイ…色もおかしなときがあるし…

ので、お店を変えてさらに高級なマウスにしてみたところ、
届いてすぐに「あ いままでのと違う」と思いました
見た目がぜんぜん違う。毛並みがツヤツヤ!


それで そのツヤツヤマウスを与え始めたら パッタリ粘膜が出なくなりました。

(まあ、それがエサのせいかどうか、ちゃんとした因果関係はわからないけれど)

今回 毎日のフードの質がなにより大切だってことを 改めて感じました。


あと解凍の仕方も重要だってことを学びました。

falconest伊澤先生に教えていただいたのですが
やっぱり、室温での解凍は、微生物の増加がすごくて
肉を汚染するので
冷蔵庫で時間をかけてゆっくり解凍…がベストだと

今年の夏は特に暑かったこともあり、シンと似たような消化器症状で病院に来る鳥も
多かったよう。


シンは、おかげさまでもう1ヶ月、良い便をしてくれているので
3日前から抗生物質を弱いものに切り替えました

これで再発しなければ、治療終了!です

まだ油断できませんが このまま薬が切れるといいなあ。


チョウゲンボウはアスリートなので
トレーニングしないでずっと安静(つなぎっぱなし)というのも
身体をおかしくする原因になるそうな。

ストレスになるんだろーなー

今ちょっとづつ、ルアーをつかませたり、軽くジャンプアップなど始めてます。
そこまで体重落とさなくても反応してくれてるので よかった(^^


猛禽たちのベストシーズン、これからが本番です。

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by biker-vet | 2010-11-06 23:24 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(8)

鳥類臨床研究会大会

日曜は、鳥類臨床研究会大会に参加してきました。


朝から夕方まで臨床現場での試みや新たな知見・症例など 色々と聞けて
頭パンクしそうでしたがすごく刺激を受けました。

病気に関しては 当たり前だけど まだ不明なことがたくさんあって、
経験豊富な先生方であっても、色々と試行錯誤して日々勉強しながら症例を診ているんだ…と
改めて知らされたというか。


未解決の問題は まだまだたくさんあるけれど
こういう場で新たな症例を紹介すること、そしてそれに対して
みんなで意見を出し合ったり 情報交換しているのを見て
より良い獣医療を目指す先生方の情熱を感じて 

わたしも勝手ながらアツくなりました。


興味深かったのは、剖検により吸入中毒が疑われた急性死事例についての発表。
吸入中毒の場合 いっぺんに飼い鳥がばたばたと死亡するケースも少なくないようです。
因果関係が疑われたケースとして
ガス配管工事、パラコート系除草剤、接着剤、喫煙、リフォーム後の家…etc.
え!そんなものまで!というものが挙げられていました。
鳥類はガス性毒物に対する感受性が極めて高いってことがよくわかりました
タバコを吸う方、プラモ好きは、要注意ですね…
我が家も接着剤、革の塗料、よく使うので気をつけないと。


英国の野生動物医学コース(修士課程 1年間)の概要 
インコの熱傷にアセチルヒドロキシプロリン外用薬(アイプクリーム)を用いた一例
なども、おもしろかったです

やっぱり役に立つ&興味深いのは falconest伊澤先生との猛禽についての立ち話でしたが…
(発表では猛禽話は1つしかなかったので)


普段の仕事は臨床に携わっていないので
せっかく得た知識を大会に参加した先生方のように貢献できないことに
歯がゆい 肩身の狭さを感じ
この大会に出席するのはちょっと場違いだろと思って躊躇してたけど…

新しく得られた知識もいくつかあって
微力ではあるけど まずは我が家の猛禽に実践しようと思います


行って良かった!
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by biker-vet | 2010-10-13 23:14 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(5)

シン、さらに検査

しばらく調子の良かったシンですが、容態がまた悪化し
血便が再発しました。

嘔吐は無く、食欲もありますが、先週1回と、おととい昨日、血便が見られました。


抗生物質は、毎日与えていたし、肉も綺麗に処理して気をつかってたのに…

そんなわけで、
診て貰っている病院の院長先生に相談し、糞便をさらに特殊検査に出して細かく調べてもらうことに。

何の細菌やウイルスが悪さをしているかを同定するための検査です。

症状等から、抗酸菌ていう菌の存在も疑われるため、調べることになったのですが、
こいつの有無を調べるのは、培養が難しいためPCR検査
以前にPCRソングを載せましたね、あれです)とのことなんだけど

このPCR検査、かなりお高くて びっくり!!

だいたいこのくらいかなーとか予想してたんだけど、その想像の3倍くらいだった...

これからは贅沢禁止。
頑張って稼がにゃ。


ちょっと前に、赤坂「牛の蔵」にて
ほっぺた落ちる美味さの鹿児島牛を頂いたときの写真を撮っておいて良かった。
これをオカズにして白米を… 
うっうっうっ
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まぁ シンの腸がこんなズタボロの状態でいることは いたたまれないし
健康に、長生きしてもらうことが一番だから。

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シンはあまりマウスを与えても喜ばなかったのですが、
そうも言ってられないので SPFマウス(病原菌のいないクリーンな冷凍マウス)も注文しました
食べてくれよー
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by biker-vet | 2010-08-29 23:14 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(6)

シンの容態

小さいころ じぶんの具合が悪いってことが理解できなくて、
なんだかへんな感じだな・・・と思っていても親に伝えられなかった。

その日の夜、吐き気が止まらずに何度も何度も戻して、ぐったりして、救急で病院に運ばれた。

タオルケットにくるまれて母に抱かれてタクシーに乗ったこと 手の甲からの点滴の針が痛かったことを 思い出した。

あの時、母にすごく心配させたかもしれないな
私も今回すごくシンのこと心配だったから。



生きた心地のしない数日間でしたが、、、
チョウゲンボウのシン、生還しました。

よかった… 
助かる確率は5分5分くらいか…と 思っていたけど

「リトルバード」の院長先生に命救ってもらいました。

血液検査の結果は…
白血球の増加(特に慢性炎症の際増加する「単球」という種類の白血球が増加)
尿酸↑ Ca(カルシウム)↑ P(リン)↑…腎臓へのダメージがあったことを示す
K(カリウム)↑…人では心臓に障害がおよぶ(心停止?)レベル…


嘔吐、食欲廃絶、便も内容物の出てない、胆汁だけのものだったことから
最初は腸閉塞も疑いましたが、
強制給餌で液状の餌から徐々に固形の餌を与えていっても、嘔吐が見られなかったので
「腸炎が疑わしく、そこから敗血症までいっちゃってたのかもしれないね」
とのことでした。

※敗血症…細菌によって引き起こされた全身性炎症反応症候群であり、感染症が全身に影響を及ぼしている状態。
感染が起きると、局所で炎症が発して、やがて鎮静して治癒(ちゆ)します。しかし、微生物の勢いが強かったり、宿主の免疫力が弱ければ、炎症が治まらずに全身に波及します。これが敗血症です。本来、宿主を治すために生じる炎症ですが、これが強くなりすぎると歯止めがきかなくなり、宿主は消耗し障害されます。生体は恒常性を維持するために、1つの働きが強くなりすぎないよう、これ を抑える逆の働きをもちます。フィードバック機構といいますが、敗血症ではいまだ完全には解明されていない理由で、これがうまく作用せず、際限なく炎症が強くなります。その結果、宿主は自らの炎症反応で自分を破壊してしまうのです。
非常に重篤な状態であり、無治療ではショック、播種性血管内凝固(DIC)、多臓器不全などから早晩死に至る。もともとの体力低下を背景としていることが多く、治療成績も決して良好ではない。急激に腎不全・呼吸不全・心不全などを合併する恐れがあり、ICU等において全身状態の集中的な管理が必要。



輸液、抗生物質・腎臓等の注射、強制給餌等を行い、1週間。
毎日 病院に電話してシンの容態を聞きました。

今日は吐いてないですよ、自分で肉を食べましたよ、、、と獣医師に電話越しに言われたときは 
ほっとして力が抜けへたり込みそうにりました。
「獣医師の一言が こんなにも飼い主を安心させるんだなぁ」
ということにも改めて気づかされました。


まだ投薬は続けています。食は細いですが、シンは自分から食べています。
しばく通院で様子見です


自分の恥を晒しますが 
シンは、1ヵ月ほど前から、たまにこんな便をしていました。
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1週間前にしたのが一番ひどい状態でした
そもそもこんな便が出た時点で、病院に連れて行くべきでした。



飼育下の個体は、野生に比べ、免疫力が弱いことがあるそうです。

シンもそうですが おなかの弱い子に与えるえさには特に注意をしなければ。
ウズラ肉はその飼養状況からして、身体に付着している菌も多いので、与える前に皮を剥いた後も一度肉を洗うこと。
弱っているときは、菌の少ないと思われる肉→(スーパーで売っているヒト用の)ササミや 清潔な環境下で飼育されたマウス等を与えると良いとのこと。

内臓除去した肉を食べさせているとどうしても栄養が偏るので、ネクトンなどのサプリメントは必須。
うちは週2回ほど与えるようにしています。


飼われている猛禽の体調不良、コメントでもありましたが 多いようですね。
この猛暑で、生肉の中の細菌も増えやすいでしょうし、暑さから体調を崩してしまう猛禽も特に多いのかもしれません。
動物の熱中症もかなり多いみたい。
とにかく おかしいなと思ったら 様子を見るのではなくすぐに病院へ・・・が大事ですね。



心配してくださったみなさん ありがとうございました。
たくさん励まされました。

シンは幸せ者です。
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by biker-vet | 2010-08-11 23:29 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(10)

シン

シンが入院しました。

27日の夜、家に帰ってきたら朝あげた肉を吐いていたので 夜は絶食させましたが
28日も、肉をミンチにしてあげても全部戻してしまい
ひどい時は水を飲ませても戻してしまい

病院に行って、吐き気止め等 注射で入れてもらい
これで嘔吐が収まってくれることを期待しました

でも28日の夜も ほんの小指の先(1g程度)の肉を食べさせたあと
4時間後の夜中にまた、吐き戻していました

だんだんと元気もなくなって、手に据えても足から力が感じられず
目を閉じていることが多くなり 食欲も廃絶しました

昨日から病院に入院となりました

情けないけど とても不安で 落ち着かないです。

シンの体力と精神力を信じようと思います。


シンの場所がぽっかり空いていて寂しいです
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by biker-vet | 2010-07-30 07:55 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(20)

ねむ~い太郎坊や&この子だれ?


前回の木登りふく太郎くんに続き、ウトウトふく太郎くん。
カワセミコさんのブログからです。
「ねむ~い 太郎坊や」

コックリコックリ…
木から落ちそうになっているふく太郎くん

本人はきっと真剣でしょう(^^;


でも、実際に落ちちゃうことも あるんでしょうね。

そんなときも親は 近くで見守っているはず。
手を差し伸べたいのをぐっと我慢してるんじゃないかな…


北海道の生き物を、ステキな絵と文で紹介しているエトブン社さんのブログにも
森にフクロウを見に行ったときのことが書かれていますが
親はちゃんと 近くで見守っていたようです(^^




そうそう、先日ちらっと書きましたが
この子はなんの鳥でしょう??
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正解は、トビのヒナ。ゴルフ場で保護されたとのことですが
JRFのSさんが 無事巣に戻しました。
今頃はこのポワポワ頭からもう少し成長してトビらしくなってきているかな?

無事育ってくれているといいですね。


Falconry Equipment STOOPER
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by biker-vet | 2010-07-02 17:43 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(0)

猛禽類のくちばし・爪のケア

我が家のハヤブサ、ライカの嘴・爪が、分厚くなってひび割れてきてしまった。
日記を読み返したら、以前処置してもらったのが去年の8月だから、もう9ヶ月ほど経ってました。

また処置をしてもらうため、病院へ行ってきました。

ライカのくちばし。
こんな感じで、雁切り部分(嘴縁突起=しえんとっき)が割れちゃってる。
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まずは爪の処置から。
ハヤブサの指はオオタカ等と違って、指一本一本が独立してるから開かせづらい…
めちゃくちゃ握力も強いので、処置も大変。獣医師泣かせです。

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ニッパーで先を切ってから、ルーターで厚みを整えます。

1年目のハヤブサと見比べるとよくわかるそうだけど
1年目のハヤブサは、爪が細いそうで。
(1年目のハヤブサの狩りの成功率が低いのは、経験不足だけでなく爪がまだ細いせいもあるようです)


次はくちばし。
嘴縁突起部分を整えます。

ハヤブサ類は肉などを横に引きちぎるため嘴縁突起をよく使うので
どうしてもここは欠けやすいらしい。

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厚みは、飼育下だとどうしても厚くなってしまうよう。
嘴は本来は黒いですが、ライカはすでに白っぽくなってますよね。
見比べるとわかると思います

これが処置前
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処置後
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くちばしは、欠けたところが伸びてくれば、キレイになるでしょう とのこと
毎度毎度、大変な処置ありがとうございます

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キャスティングジャケットでくるんで、フード被せても、
ライカはずーーーーーーっと ぎゃーぎゃー言ってました。
最後の方はかなりハァハァしてました。
おとなしくしてた方が早く終わるのに… と言っても、わからないもんね。

野生のハヤブサ採血しようとしたら興奮しまくって体温上がったのか?
皮膚に赤く斑点が…なんて話をいとけい先生からも聞いたばかりだし、
興奮しやすいハヤブサは死にそうで怖いです。
麻酔かけたほうが、お互いのためかもしれませんね。



ちなみに小型の猛禽類でも、飼育下だと厚みはどうしても増してきちゃうので、
ケアが必要とのこと。



爪・嘴のケアって、たかが爪・嘴…と思ってしまいがちですが、
猛禽類の場合、思った以上にデリケートそして大変。
飼われている犬猫の爪とは違って 猛禽類にとっては生きていく上でもっとも大切な場所なので。

飼い主さんがやると嫌われる可能性大なので
嫌われ役は、獣医師や他の人にお任せするほうが良いかもしれません
(とくにフクロウ類は、嫌いなことされるとその「嫌な経験」が蓄積されるらしい (^^;))

以上のことから考えると、お金払ってでも獣医師等にお任せするのが一番だと思います。

爪・嘴がきれいだと、猛禽は本当に 見違えるように美しく見えますよ。




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by biker-vet | 2010-05-04 09:56 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(0)

ハヤブサの救護

フライトフェスタの翌日の夜、埼玉県の動物病院で働く友人の獣医師から急な連絡がありました。

「野生のハヤブサが運び込まれたんだけど・・・」

田んぼにうずくまっていたところを保護されたようで、友人の病院で身体検査をしたとのこと。

レントゲンでは骨折等は見られないが、風切り羽根が折れており
またケージから出そうとする際なども抵抗せず、衰弱している様子。

餌もないし、病院に置いておいても確実に衰弱してしまう・・・
そこで私のことを思い出し、連絡してくれたとのこと。

遅い時間ではありましたが、緊急を要するだろうと、Japan Raptor Foundation(JRF)に連絡をとったところ
「すぐに受け入れます」
と Iさん。

その日のうちに、役所の方に春日部のJRFの施設まで運んでもらいました。


役所の人には無理を言ったかもしれませんが、
こういう場合は一刻を争う場合も多くちょっとした遅れで 助かるものが助からないということはよくあります。

保護されたその日のうちにJRFに搬送されたハヤブサは、すぐに処置を行うことができました。

迅速な処置のおかげか、ハヤブサは翌日、自分からエサに食いついてくれたようで 良かったです。
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メスのハヤブサで、痩せてはいるが、なんとかなりそうとのこと。
ただ、右翼5枚、左翼1枚が欠損しており、換羽させてから訓練して放鳥・・・という長丁場になりそうです
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「JRFの活動日誌」も更新しました
ハヤブサの救護
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by biker-vet | 2010-03-11 22:14 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(8)

目指す道って

ハヤブサのライカとチョウゲンボウのシン、
2週間ほど前から、気になる症状があった。

ライカは、たまに開口呼吸。
暑いからというわけではなく、冷房効かせていてもなってしまうことが。
ずっと続くわけではなくて、それほど酷く荒い呼吸ではないのだけど・・・

シンは便の状態がよくなかった。赤っぽく、ゼリー状の糞。

(前回の日記で書いたようにバタバタしていたのは、きっと体調がおかしかったからだったのね(>_<))

2羽とも、falconestの先生に診て頂いた。

詳しくは、NO FALCONRY NO LIFE にて・・・

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(二羽は今投薬治療で経過観察中ですが シンの便は良くなりました。)


暴れないようにキャスティングジャケットで包んでも、
ライカはすごい力でぎゃーぎゃーと暴れて
ジャケットは ずれていくし、足の力も半端じゃない。
爪を削るときは足を開かせるのも一苦労。。
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暴れる猛禽は、
暴れているうちに呼吸も荒くなってしまって、鳥への負担も大きいから
麻酔をかけて処置する方が良い場合もあります。

爪・くちばしのメンテナンスといっても 個人で出来るケアを超えているので
獣医師の元で行ってもらうのが一番だと、つくづく思った。
でも ここまで出来る獣医師は そうそう居ないのも現実。

伊澤先生の診察や、傷病野生動物保護施設で働くいとけいさん達の話を聞くと
良い刺激になるとともに焦りも感じる。

動物の診療行為ができる資格を持っているのに
自分の使命(おおげさ?)を果たしていないんじゃないか…

臨床を続けられなかった自分を情けなく思ってる部分もあり。


転職も含めてこれからどうしたいのか、自分の目指す道をあれこれ考えるこの頃なのでした。


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by biker-vet | 2009-08-18 23:28 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(4)

おかえり、シン

「シンが見つかった」

と言われても、最初は信じられず
亡骸が見つかったのかと思ったのだけど
シンは、生きているとのことだった。

でも、まだ安心はできない。
5日間の絶食は、あの小さい身体には相当なダメージを与えているはずだった。

職場を早退させてもらい、すぐに保護してくださっている人のもとへ向かった。



シンが保護されたのは、家から1kmほど離れた、商店街に近い場所だった。
小学生が取り囲んでいたところを、スポーツの専門学校生が保護してくれていた。

ちょうど、その専門学校のそばに貼り紙を貼っていたのを見てくれていた人だった。
最後の最後に、貼り紙をしたところだった。


命の恩人に御礼を告げ シンの入ったダンボールを受け取った。
シンはちゃんと生きていた。
でも、目には元気がない。


タクシーをつかまえ、自宅へと急いだ。
こうしてシンが戻ってきたのは 奇跡だと思った。
そしてそれは、旦那も書いているが、三枝さんがきっとシンを助けて私たちのところに戻れるよう導いてくれたのだと思わずには居られなかった。
なんとしても、シンの命はつなげなきゃと思った。


頼りにしている猛禽類の獣医師、falconestの伊澤先生にまず電話をして、状況を説明した。
いつもと同じ環境にしてなるべくストレスを与えずに、エサをあげてみて様子をみようということになった。


自宅についてエサを準備して、細かく細かく切ると、
その音に反応したシンはひどく欲しがる。
でも、ここでたくさんあげちゃいけない。

飢餓状態の身体は代謝が落ちているため、
急に大量のエサを摂取した場合それを消化できず、
そ嚢で食物が腐ってしまう「酸敗そ嚢」を起こす。

一度に食べさせるのは少量づつにし、数時間置いて、そ嚢を食べ物が通過したのを確認してから、また少量与える。

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2日間はミンチの肉を少量づつ与えて、すこしづつ肉を大きくし、量を増やしていった。

保護したときの体重は138g。
今の時期は170gでキープしていたので、思ったより減っていなかったのが意外だった。

3日後に吐き出されたペリット(未消化物)を分解してみると、
コガネムシの破片のようなものが出てきた。
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シンは虫を食べて、命をつないでいたのかもしれない。
活餌のコオロギを使って狩りの真似事はさせていたのだけど、
それが案外役に立ったのかな。


シンのろう膜は傷があり、かさぶたになっていた。
尾羽根もほぼ全部無くなっていた。
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もしかしたら、何かに追われた時にでもついた傷なのか…。
5日間、どこにいて、どんな経験をしたのか…
どういう経路で、あの保護された場所に行ったのか。

私には知る由もないけれど、
いまこうして日記を書いている自分の横に、シンが居る。
それだけで十分。


見つけて保護してくれた専門学校生の男の子はもちろん
きちんと話を聞いてくれて対応してくれた警察官や
快く貼り紙を貼ってくださったコンビニの店員さんや
「見つかった?」と声をかけてくださった近所の方々

みんな優しくしてくれました。

そして、落ち込んでいる私を励まして支えてくれた友人、
日記を読んでコメントをくださった皆さん、
色々な人のおかげで、シンも私も元気になることができました。

本当に本当にありがとうございました。
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by biker-vet | 2009-07-02 22:31 | 鳥の病気・メンテナンス | Comments(8)


ファルコナー(鷹匠)歴約9年。ハヤブサのトレーニング、病気&健康管理のことなどを徒然なるままに。STOOPERのオーダーメイドグローブ・フードも紹介しています。http://www.stooper.jp


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