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猛禽類の食餌、脱水、日々の管理

先日、エキゾチックをたくさん診ている先生が
「猛禽は、病気になるとインコよりも弱い(元気に戻すのが難しい)イキモノなんだよ」と。

だからこそ日々の食事を含めた飼い方、病気の予防がとても重要。

日々の生活が、健康を左右する。
分かっていそうで、じつはこの日々の管理というのが一番難しいのではないかと思う今日この頃です。

日光浴や、水分補給もとても大事です。
脱水すると相当弱る。けど、補液してやるだけですぐ回復することもある。
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(脱水がある状態。目の周りが落ち窪んでいる。脱水すると代謝も落ち、そのうに入れた餌の通過がなかなか進まない。)

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(新しく猛禽を受け入れた際や、トレーニングをするために絶食させる際、脱水が見られることは多い。こちらも目の周りが窪んでいるが 判断が難しい場合もあります)

訓練のためフードをかけていると、自由に水が飲めないことも多い。
我が家は、休みの日は日光浴のほか水浴びさせたり霧吹きで水をかけたりするよう、心がけています。
猛禽類の食餌、脱水、日々の管理_c0132048_08532269.jpeg
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猛禽類の食餌(栄養や処理)については
前までは私も「内臓は全部取ったほうが良い」と思っていましたが、
やはり消化管以外の内臓は与えたほうが良いようです。

要は鮮度と保存状態が大事ということです。

なので、肉の色や匂いをチェックし、プリプリの新鮮そうなウズラであれば、心臓は必ず与え、肝臓なども与えるように変更しました。
(肝臓は 自分がレバ刺しで食べても良いと思えるような肝臓のみで。
黄色かったり、硬かったり、白点があったり…なんていう肝臓は食べたくないですよね。)

長年ハヤブサと生活しているものの、日々、試行錯誤です。犬のほうがよっぽど楽だなぁ…なんて、思ったりします。
猛禽類の食餌、脱水、日々の管理_c0132048_08481707.jpeg

いや、犬だって決して単純ではなく。

痛い、かゆい、お腹すいたと、喋ってくれる人間のほうが、病気の発見はよほど簡単ですね。


「あれ?何かおかしい。何かいつもと違う」と思う気持ちを、「気のせい」にしないことが、猛禽の異常の早期発見につながります。
些細なことでも、様子を見てしまうと一気に悪化することのほうが多いです。
なにかあれば、病院に行くことを躊躇なく考えましょう!


by biker-vet | 2016-03-25 08:04 | 鳥の病気・メンテナンス


falconer歴約10年。ハヤブサ・鷹などの猛禽類のfalconryトレーニング、病気・健康管理、野生動物(主に猛禽類)の治療やリハビリのことなど。STOOPERの猛禽用グローブ・フードも紹介しています。http://www.stooper.jp


by biker-vet

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