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宮崎の話

じめじめな日々が続いてるけど、今日は七夕でしたね。

彦星さんは牛飼いだったというから、織姫さんよりも口蹄疫のことが気になってるかもしれないですね。


私の上司は 6月終わりに宮崎に行ってきた一人なのですが…
そのときの話を聞きました。


とある農場で牛の殺処分中、農家さんの娘さん2人がお母さんを挟んで、
上司たち獣医師の作業と牛さんたちを見ていたそうです。

お嬢さんたちは二十歳くらいで ギャル系だったけれど、
見た目とは違い まるで幼稚園児のように
お母さんの袖先をしっかり指でつかんでいたそうです。
彼は 彼女達の不安・困惑・悲しみを混ぜた表情に、心を殴られたような 衝撃をうけたと…

一方で、お父さんは 一生懸命殺処分を手伝い、最後に、深々とお辞儀をされ、
上司たちを見送ったそうです。
ワクチン接種農家であって感染があったわけではない農家です。


「公務員獣医として、彼らの表情を私は一生覚えておかないといけないと 思いました。


昨今、BSEでもそうですが、経済問題つまり生産者をないがしろにして、
消費者の安全性のみ興味が向いているような気がします。

生産者・産業軽視の考えがなぜここまで進行しているのか?
食糧の供給あってこその、食品の安全であり安心ではないのか?

今回の件は、このあたりの風潮を、端的に具現化した事象なのではないかと思えて成りません」


この言葉は とても響きました。



東京では、だんだんと口蹄疫の報道が少なくなってきていますが、
現地はまだなにも終わっていないのでしょう。

地元紙によると、3割の方がメンタルケアが必要になっているそうです。

農家さんにとって牛は財産であるだけでなく 家族だから
心のバランスが保てなくなって 当たり前だと思う。

一刻も早く笑顔が戻るよう、募金など出来る範囲で、支援を続けていこうと思います


宮崎の話_c0132048_2261290.jpg

おまけのシン。窓の外を見ながら、宮崎がんばれーと 念を送ってくれてます。
by biker-vet | 2010-07-07 22:04 | 獣医師


falconer歴約10年。ハヤブサ・鷹などの猛禽類のfalconryトレーニング、病気・健康管理、野生動物(主に猛禽類)の治療やリハビリのことなど。STOOPERの猛禽用グローブ・フードも紹介しています。http://www.stooper.jp


by biker-vet

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